化学が苦手?『化学 入門問題精講』を使えば大丈夫!|特徴と使い方

逆転合格.com|大学受験勉強法,参考書,大学別攻略情報オススメ化学の参考書34選化学が苦手?『化学 入門問題精講』を使えば大丈夫!|特徴と使い方
科目 化学
出版社 旺文社
目的 化学の基礎演習
対象者 化学が苦手な人
難易度 定期テスト・私大標準レベル
分量 204ページ
使用期間 高校1~2年生
ジャンル 化学問題集

・具体的なオススメポイント
出題されている問題は基礎的なものが多く、ハードルが低い
・注意点
基礎的な部分がメインになるためどうしても網羅度が低くなってしまうため、入試対策をするなら他の問題集も併用する必要がある

化学基礎の基本的な問題演習が可能な『化学 入門問題精講』

『化学 入門問題精講』は、共通テストで解けるようにしておきたい化学の基礎的な問題が収録されている問題集です。

この「問題精講」シリーズの化学分野は、『化学 入門問題精講』と『化学 基礎問題精講』『化学 標準問題精講』の全3冊で構成されていて、今回紹介する『化学 入門問題精講』はシリーズの中だと1番やさしいレベルで問題が組まれています。本書に構成されている問題としては、いずれも入試問題の簡単なものが使用されていて、1問の中で扱う知識の幅が広くなっているので偏ることがなく化学の基礎的な基本事項を押さえておくことができます。

『化学 入門問題精講』では、問題を開いてみると設問についての情報が見開き1ページで全てまとめられているため、勉強法を掴めていなくて情報の探し方が分からない人や、色々なページを行ったり来たりするのが面倒な人も理解しやすいレイアウトになっていることが特徴です。

化学が苦手な人でも取り組める

『化学 入門問題精講』は入試の化学分野に出題されていた基礎的な問題のみを厳選して組まれているので、問題数も117問と他の参考書と比べると学習の負担が少なく感じやすいです。

化学を苦手としている人が、いざ学習を進めようという時にいきなり分厚い問題集から始めてしまうと、プレッシャーから化学を学習するハードルが高くなってしまい、結果的に学習効率が落ちて実力がうまく身につけられなくなってしまうことがあります。

その観点からも、『化学 入門問題精講』はこれまで授業で化学を選択してなかったけど初学者の方や化学を苦手に感じている方におすすめの教材となっています。化学の問題で行う計算では何がどうしてそうなるのか、化学現象を理解して式を組み立てていく必要があるため、ややこしそうな計算問題でつまずいてしまう人も少なくないと思います。

『化学 入門問題精講』は、そこまで細かく書かなくてもよさそうな途中式までとても丁寧に解説されていて、計算に抵抗感がある人もどのように考えたら良いかがよくわかるので安心して取り組むことが可能です。

分野ごとに講義系の参考書と交互に使用するのがおすすめ

『化学 入門問題精講』は初学者でも学習を進められる問題集ですが、何がどうしてそのような現象になるのかといった化学現象まで詳しく解説をしている教材ではないため、学校で習った内容を復習するために活用したり、『橋爪のゼロから劇的!にわかる理論化学の授業』などの講義系の参考書などであらかじめ知識をインプットしておいてから本書を活用することをおすすめします。

問題の解き方としては、まず問題を読んで5分はじっくり考えてみましょう。沢山時間をかけてわからない問題を考えてみてもそこから答えを導き出すのは難しいので、5分以上考えてもわからないところがあれば『化学 入門問題精講』の解説や講義系の教材・学校の教科書などで確認してみてください。

また、問題集を1冊ずつ通して終わらせるような使い方だと、終わらせるのにどうしても時間がかかって最初の方に学んだことを忘れてしまう可能性があるため、分野ごとに他の参考書と照らし合わせながら理解を深めて問題を解き進めるといいでしょう。

化学の入試対策をするのにおすすめの別の教材は?

『化学 入門問題精講』は授業の内容を復習したり、化学基礎の基本を身につけるための問題集となっているため、入試で化学を使わない人で「一応知識をつけておきたい」という目的で本書を使用している人は問題ありませんが、化学で入試対策をするには『化学 入門問題精講』のみの演習だと十分ではないといえるでしょう。

ひと通り『化学 入門問題精講』を解き終えてマスターすることができたら、入試対策を進めるために同シリーズの『化学 基礎問題精講』と『化学 標準問題精講』を活用することを推奨します。

『化学 基礎問題精講』は『化学 入門問題精講』よりも1段階難易度が高い問題集で、「基礎」とタイトルについているのでやさしい問題集かと思いきや、入試での標準的な難易度の問題から応用レベルの問題まで数多く出題されているので、MARCHや中堅医大といったハイレベルな大学の化学の入試問題にも対応できる力をつけることができます。
もし難関大学や国立大学の入試を受ける場合は、『化学 標準問題精講』を活用しましょう。

『化学 標準問題精講』は、化学の基礎が身についた受験生を想定して作られた問題集で、同シリーズの中だと1番難易度は高く設定されています。

難関大や国立大学で多く出題された入試問題を厳選しているので問題数は102問と少ないですが、繰り返し解いていくことで難関大の入試頻出パターンを覚えることが可能なので、自分の志望校や学習目的に合わせて、参考書を併用したり同シリーズの問題集をこなしていくと、より効率的に入試にも対応できる力を身につけられるでしょう。

まとめ|化学 入門問題精講

『化学 入門問題精講』は、化学基礎の基本を演習できる問題集です。
出題されている問題の難易度もやさしく、解説もとても丁寧に書かれているので、化学が苦手な人や初学者でも取り組みやすくなっています。

問題数も117問と多くなく、その分解説や途中式が丁寧に書かれているため分厚い問題集にや参考書にプレッシャーを感じたり最後までやりきれない人も自分のペースで取り組みやすいです。

ただし、あくまで『化学 入門問題精講』は演習目的の問題集なので、手をつける前に講義系の教材や学校の教科書などで問題を解くための知識をインプットしておく必要があります。

化学の入試対策をする場合、『化学 入門問題精講』を演習するのだけでは対策としては不十分なので、同シリーズで難しさが1ランク上の『化学 基礎問題精講』や難関大を目指す人向けの『化学 標準問題精講』などを合わせて対策することをおすすめします。

化学への苦手意識を払拭するには、理解した後に実際に手を動かしてみることが大切なので、『化学 入門問題精講』を繰り返し解いてみることから始めてみましょう。

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